WTI20150123

原油価格が暴落し続けて、ついに50ドルを切っています。

このまま40ドルも切るというのが、大方の予想のようです。

 

これはサウジアラビアが原油の減産を拒否しているからで、理由はアメリカのシェールオイル産業を破産させるためと言われています。

実際に、シェールオイルを生産しているアメリカの業者は、コスト割れしている油井が次々と出ていて、赤字の油井からの掘削を停め始めているようです。 ただ、原油価格がまた上昇しはじめると、50ドルを超えた時点でまた生産が開始できます。 もっとも、新しい油田の開発プロジェクトは、投資金額の回収期間が長期化するために、新たな開発は75ドルくらいまで戻らないと始まらないのではないでしょうか?

こう考えると、サウジアラビアの体力が続く限り、この状況は長期化しそうです。

もはやチキンレースです。

 

この煽りを食っているのは、他の原油生産国です。

さて、この原油安がアメリカの株式市場の暴落につながるとみる専門家が多いようですが、はたしてどうでしょうか。

上記のように、原油安のおかげでシェール関連産業は壊滅的打撃を受けるでしょう。

そして、アメリカの好景気は、このシェール革命のおかげという点も大きいので、他の経済域に対するアメリカ経済の優位性がなくなるということもあります。

一方で、アメリカはもっとも原油を消費する国です。 シェールオイルやシェールガスより安い原油や天然ガスが輸入できるのであれば、製造業も運輸業も小売業もコストが大幅に下がるはずです。 エネルギー関連でも、電力業界は潤うのではないでしょうか。

不動産市場については、ほとんどの地域では影響を受けないものの、テキサス州のコーパスクリスティなど、シェール関連産業のおかげで人口が急増したエリアは、ゴーストタウン化する可能性があるので要注意です。